ニガイ、苦い

 

第二外国語、通称二外。大学に入って少し楽しみにしていた新しい言語学習。私はドイツ語を選択している。ドイツ語をとったのは、大好きなアニメ新世紀エヴァンゲリオン惣流アスカラングレーがドイツ語を話しているからという理由が大きいと思う(ちなみに入学直後に渡された新修外国語のパンフレットにもアスカが話していると書いていた。どんなパンフレットやねん)。

しかし、ドイツ語というのは少しやばい。簡単だと聞いていたけれど、まあまあやばい。使用文字はアルファベット+α(といってもしれてる)、発音は基本的にローマ字読みだからそれほど困らないんですけど、文法が結構ややこしい。

まず、動詞の活用が6つある。これは人称によって変わる。そして動詞は文の2番目にこなくてはならないという規則がある。それと、ヨーロッパの言語にはよくあるみたいで結構有名だと思いますが、名詞に男性、女性、中性、複数形の4つのグループがある。この概念は初めてで、名詞の意味のイメージから見分けられる、なんてものではない。たとえば、フォーク、スプーン、ナイフでは全部性別が違う。フォークはとげとげしているし男性?スプーンは丸っぽいし女性?ナイフもとがってるし男性かな?なんて考えていると、実はまったく違って、フォークは女性名詞、スプーンは男性名詞、ナイフは中性名詞なのだそうだ。もうそう決まっているものだからしかたない、理解の仕方はそんなもんらしい。複数形も、単数形にsをつけるだけではなくて、作り方が5つくらいある(何個だっけ)。また、定冠詞(類)と不定冠詞(類)があって、これもまた変化する。直後にくる名詞の性によって4つ、格によって4つの16パターンだ。格というのは、日本語の「は」「の」「に」「を」のことだ。前置詞にも格支配があって、前置詞ごとに後ろにくる名詞の格が決まっているのだ。きわめつけは形容詞で、形容詞+名詞で16パターン、定冠詞(類)+形容詞+名詞で16パターン、不定冠詞(類)+形容詞+名詞で16パターンの格変化がある。もちろんそれぞれ変化には規則性があるのだが、それを覚えるのがとても大変だ。例外もあったりするしで頭がパンクしてしまいそうである。

以前ドイツ語の授業中に先生が、英語が1番簡単な言語だと言っていたけど、すこしわかる気がした。ただ、私は英語がズタボロにダメなので、同時にこの先やっていけんのかよと思った。

では、私たちの、というかこの記事を読んでくださっている方のほとんどが普段話している日本語はどうか。よく考えてみれば、ドイツ語なんか比にならないくらい激ヤバの言語である。まず、使用文字は漢字、ひらがな、カタカナの3つある。発音は母音の数が5つしかないからそんなに難しくないのかな?そこはわからないですごめんなさい。ただイントネーションによって言葉の意味が変わってくるからそこは難しいのかも。動詞の活用は未然、連用、終止、連体、仮定、命令の6つ。それに五段活用、上一段活用、下一段活用、カ行変格活用、サ行変格活用があり、更に音便が3つある。形容詞だけでなく形容動詞という概念もあるし、それにもそれぞれ活用がある。また、常体と敬体があり、使い分け方がドイツ語とは違う(ドイツ語にも一部敬体がある)。助動詞や助詞も考え出すと、解説するのがおっくうになってくるぐらいだ。そのくらいややこしい文法を、操っている(時には間違っているけれど)と考えると自分のことが恐ろしくなってきた。こわっ。日本語喋ったり書いたりしてる自分、こわっ。

しかし、あたりまえのことだが言語の難しさというのは相対的なものであって、絶対的には決められない。どの言語が難しいのかなんて、母語によるだろうし、人にもよると思う。

誰しも一度は、「日本語は世界で一番難しい言語だ」というのを聞いたことがあると思う。何かの文章で、日本語を母語とする人はこの「世界で一番難しい言語だ」というフレーズに自惚れているというのを読んだことがある。日本人が思うほど日本語は習得難でもないらしい。たしかに、外国の方はなぜか日本語の習得が早いように感じる。例えばスポーツ界を見ていてそう思う。モンゴル力士や、プロ野球の助っ人外国人などだ。彼らは助詞なんかもちゃんと使えていることが往往にしてあると思う。私はこの、日本人は日本語が難しいということに自惚れているという文章を読んだ時すごく衝撃を受けた。その通りやないか、、と思ってしまったのである。詳しい内容は忘れてしまったので、いずれまたあの評論文を発見して読みたいと思うほど、目からウロコだった。言葉って面白いなあ。

薄々気づいている方もいらっしゃるとは思うが、こちら完全にドイツ語文法の整理のための記事。そして日本語よりましだと言い聞かせている。でもドイツ語より日本語の方が難しいというアレはどこにもないよねってことですな。結局どっちもそれなりに難しい、この記事一つとったって、常体と敬体、口語が入り混じりに混じっているしな〜あと東北とか北海道とか沖縄とかの方言だって全然わからんし。ドイツ語にも方言があって、先生でも聞き取れないドイツ語があるらしい。言葉って面白いなあ(2回目)

そんなこんなで、終わります。見苦しい文章ですみません。閲覧ありがとうございました〜