博多・長崎旅行記3


 3日目(1日目→博多・長崎旅行記1 - Re:無題、2日目→博多・長崎旅行記2 - Re:無題)。

 長崎では行きたい場所、やりたいことが結構あったので7時には起きた。まず、旅館の大浴場に朝風呂に行った。朝風呂なんていつぶりだったんだろう。体を洗い、露天風呂から街を眺め、とてもさっぱりして清々しい気分になった。そのあと朝食。バイキング形式で美味しくいただいた。旅館から長崎駅までのバスの時間に合わせて行動しなければいけなかったので、そこからかなりばたばた用意をしてサッとチェックアウトをして旅館を出た。本当に良い旅館だった。

 その日の長崎の街では雨が降っていた。結構しっかり降っていた。そういえば夏休みに東京ディズニーシーに行った日も雨の予報だった。どちらかといえば晴れ女だと思っていたけど、実は雨女だったのかも。

長崎駅のロッカーに大きな荷物を預けると、長崎では多く見かける路面電車に乗り、グラバー園に向かった。

 

 

 雨は降っていたけど、グラバー園はとても綺麗なところだった。旧グラバー邸のほかにも、その周りの要人の邸宅、馬小屋、花壇など見所は様々だった。ただ、もっと私が予備知識としてグラバーさんのことを調べて知っておけば良かったとめちゃくちゃ思った。ただ綺麗なところだな、で終わるのはすごくもったいない気がした。もちろん充分楽しめたけれど、もっとinterestingな楽しみ方ができればなお良かったのかもしれない。

 


 グラバー園の出口のところには長崎伝統芸能館があった。長崎のお祭り「長崎くんち」で使われる御神輿や龍(の、人形といえばいいのか?)が展示されており、長崎の伝統を感じることができた。

 


 グラバー園を出ると、長崎名物であるという角煮まんを食べた。とろっとろの豚の角煮を甘みのある生地で包んだ角煮まんは絶品だった。また食べたいなあ。

 そしてそのまま歩いてオランダ坂まで行った。 とにかくどこに行っても坂なので、オランダ坂を見ても「へぇ〜」くらいの感じだった。グラバー園から歩いて行けるのはよかったな。

 そのあとは中華街まで歩いた。修学旅行らしき学生がたくさんいた。江山楼というお店でちゃんぽんを食べた。ちゃんぽんを食べることが長崎で一番楽しみにしていたことと言っても過言ではない。野菜たっぷりで、お出汁がきいていてとても美味しかった。ためていたちゃんぽん欲が満たされて幸せだ。

 


 お昼ご飯を食べ終わると再び歩き出した。雨はもう傘をささなくてもいいくらいになっていた。眼鏡橋を見に行った。ハート形の石は見つけられなかったけど、眼鏡橋の、眼鏡橋たる所以を実際に見て感じることができた。

 


 眼鏡橋を満喫したあとはそのまま長崎駅へ向かった。長崎駅にあるカフェウミノでミルクセーキを食べた。長崎のミルクセーキは飲むのではなく食べるものらしい。甘くて冷たくて、旅の〆にぴったりだった。

 


 そこからはまた特急かもめ号に乗り博多へ向かった。行きのかもめ号での反省と疲れていたことから、移動の2時間はほぼ寝ていた。博多駅では少しのお菓子を買い、受験生の弟用に行ってもいない太宰府の鉛筆を買い、新大阪まで新幹線に乗った。新幹線は超高速だけどとても快適だった。とても充実した旅だったので九州から離れるのは寂しかったが、また来るぞと心の中で宣言した。


 大阪に着く頃にはさすがにお腹が空いていたので、京橋駅マクドナルドへ行った。九州でおいしいものを食べまくったので、下手に大阪で良い店に入るのは違うかったし、何よりマクドでジャンクなものを食べたい口になっていた(別にマクドナルドのことを悪く行っているわけではありません。マクド最高)。遅めの晩御飯を済ませて家に着くと、たくさん買ってきたおみやげを広げ、おみやげ発表会をした。無事に帰れて何よりだった。旅はこうでなくては。

 

 


 この旅行を通じて思ったのは、旅が楽しいと思えるのは、帰るべき確固たる自宅があるからだろうなあということだ。帰る安心があるから、帰ってみやげ話をする相手がいるから、旅を楽しいと感じるのだろう。今の私は。今回の旅行で一番感じたのがそういうことだった。要するに今の私はありがたいことにとてもとても幸せなのだ。一緒に旅をしてくれた人に、帰りを待ってくれていた家族に、旅先で出会った人に、この旅行記を読んでくれた人に、私はとても感謝しています。ありがとう。終わり。